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「風の中のマリア」百田 尚樹 [本]

今何かと話題のNHK経営委員会のこの人。もともとは、「永遠の0」が話題となっていて興味を持ったのだが、年賀状でこの本の魅力を語っていた人がいたので、買って読んでみた。


風の中のマリア (講談社文庫)

風の中のマリア (講談社文庫)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/07/15
  • メディア: 文庫


スズメバチを主人公にした、その生態に迫る冒険活劇なのだが、一瞬完全に昆虫(しかも普通にいったら好まれないスズメバチ)が主人公であることに違和感があったのだが、読みやすくテンポのよいストーリー展開にぐんぐん引き込まれて、あっという間に読み終わってしまいました。多くの生き物は自分の遺伝子を受け継いで行くことに生涯を捧げていく中で、スズメバチやミツバチなどは女王蜂とワーカー(働きハチ)に役割が分かれていますが、その秘密をドラマチックに説き明かし、クライマックスへと展開する様はまるで大河ドラマを見ているかのよう。読み終わるとスズメバチの生態にも詳しくなれてしまうスゴい本でした。オススメの一冊です。

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